少し前の話になりますが、赤さんの私の断乳について書き残したいと思います。
昨年11月から、私の顔におびただしいにきびが出来ました。青春真っ只中、というくらい根の深いものが顔中にできて、痛みで笑うことも料理で下を向くこともできない。
皮膚科では授乳中だからということで塗り薬だけをもらって3ヶ月。全く良くならず、今年3月下旬には、にきびの細菌が原因で顎下のリンパがはれたので、飲み薬服用はやむをえない、ということになりました。
そして、断乳をすることに・・・。
ちょうど赤さんも私も手術をすることになると思っていたので、赤さんにはその一ヶ月前くらいから「もうすぐオッパイとバイバイだね、赤さんはオッパイから自立して、ごはんもりもり食べようね」などとオッパイを吸うときに呪文のように言っていました。最初は「いや〜」と泣いていたものの、頭では少しずつ理解ができていたよう。
しかし、断乳前日は1日なんと25回も吸いました!!!オッパイはもう出ていないのではないかと思うくらいしおれちゃって、赤さんもむきになって吸いました。最後なので、吸いたいだけ吸わせて。。。
当日は朝8時半頃に一度吸わせ、写真にその光景を収め、「これでオッパイさんとはバイバイだよ」と言い聞かせ、おっぱいに向かって二人でバイバイをしました。赤さんにテレビを見せている間、私は洗面所でオッパイに「へのへのもへじ」を描きました。するとすぐに赤さんは「おっぱい」と擦り寄ってくる。
「おまえ〜、私が言い聞かせたのをもう忘れたのかっ!」そんな気持ちも一瞬浮かびましたが、「へのへのもへじ」を見せて「おっぱいとはバイバイしたよね?」というと、、、、「へのへのもへじ」を見た瞬間、1メートルほど後ずさりし、呆然とした、引きつった顔で私を見ました。その時の顔は、今まで一度も見せたことのない究極の不安顔。今まではこんな不安な状態に陥れば、ママの胸に飛び込んでいけば問題は解決されたのに、それができない。ママ、私はどうしたらいいの?そんな風に感じました。
そして、ゆっくりと「ママのオッパイを吸ってはいけないんだ!」多分そういうことを自分に言い聞かせ、理解しようと精一杯努力していたのだと思います。私を避けるように部屋を飛び出し、おもちゃのところへ行きました。
もう、今思い出しても泣きそうになるくらい、「健気」の一言に尽きるかな。
私、あの顔を一生忘れないと思います。
その日は私と目をほとんど合わせませんでした。(その後2日間ほど、私に抱っこされようとしませんでした)お風呂もTシャツを着て入れました。夜は添い乳できないので、布団に入っても戸惑っている様子。「アンパンマンのビデオ見る」というので、希望通りにしてやって、ソファーでそのまま寝かせました。夜中は1回だけ泣きましたが、その後はスヤスヤ。このままいけるかな?と希望を持ちました。
私のほうはというと、初日からオッパイはパンパン!Cカップくらいに戻っていた胸が、Fカップの授乳ブラを引っ張り出しても小さすぎ、保冷材を胸に入れてましたが、発熱もあり、とにかく痛くて一睡もできず・・・。
翌朝、赤さんは私の背中にピタリと寄り添い、小さい声で「おっぱい」と一度つぶやき、「あ」と言って、私の顔を見て笑顔になってさっと離れました。でも目線までは隠せない。私のオッパイに釘付けです。(そりゃそうだ、だってFカップだもの、普通の人だって目がいきますよね)そんな健気な姿を見て、私のほうが泣けて泣けて・・・・。過去10年ほどあんなに泣いたことがないと思うくらい、1人で泣きました。
夜は1週間くらい、ビデオを見せながら寝かせる状態でした。そして、寝ぼけた時だけ「オッパイ!」といい、吸う体勢になります。でもすぐに理性を取り戻すのか、「おっぱい、いやぁぁぁ」と狂い泣きし、混乱した様子で寝入っていました。
昼間も2週間くらい荒れたかなぁ。今までのように無防備に私のところへ飛び込んでこないのです。もじもじしながら、私を避けるような態度もとります。
遊んでいるときもイライラしているよう。
ただひたすら口が寂しくてお菓子やごはんを食べまくる。気に入らないことがあると、キーッ!と泣き叫ぶ。ちょうど2週間経った時、赤さんの不安定さに「もう一度吸わせようか」と本気で考えました。オケタニの先生も、私の体には負担だけど、今回がタイミングとして悪かったと判断すれば、また吸わせればよいと助言してくれました。しかし、赤さんにまた同じ経験をさせると思うと、乗り切らなくて。
私のおっぱいは、断乳から3日目にオケタニへ行きましたが、先生も「こんなおっぱい見たことない」というくらいガチガチ。ミミズが這っているような血管が随所に出ていました。先生から「この『へのへのもへじ』、全然かわいくない〜、もっとかわいく描かなくちゃ!これじゃ、ママに寄ってこないのも当然よ」と叱られました。下手に怖がるようなことをやると、オッパイをネガティブな経験と思ってしまうこともあるようです。
その二日後、激痛に耐えられずオケタニへ行くと、おっぱいになんと青あざが10箇所ほど出来ていました。多分血管が破裂してしまったのだろうとのこと。先生からもちょっとひどすぎるので、1日おきにくるようにと言われ、搾乳をしてもらいました。
その結果、3週間後には妊娠前のオッパイに、ふにゃふにゃに戻りました。サイズはAに戻ってしまいました・・・。
断乳から2ヶ月たって現在、私のオッパイを見ながら「あんぱんまん」ということがあります。どうも「へのへのもへじ」があんぱんまんに見えたらしい(笑)。
こうやって振り返ってみるとさらっとしていますが(なのに毎度のことながら文章は長い・笑)、実際は毎日毎日がヒヤヒヤで、ながーいものでした。赤さんの初めての巣立ちを目の前で一部始終眺めるのですから、私の心も揺さぶられました。私も寂しくて泣きたいのに、赤さんが一番辛いのだ、そして健気に耐えている姿を見るのはもっと辛い。成長過程とはいえ、複雑なものです。
そんなこんなで、今は赤さんもオッパイを欲しがることもなくなりました。夜も夢を見て泣くことはあっても、それ以外は10時間ほどぶっ続けで寝てくれるようになり、私も楽になりました。
にきびも非常に良くなってきました。
赤さんの体重も、断乳前は8900g(身長83cm)と痩せっぽちだったのに、今では10.5kg(身長84-85cm?)。偏食はあるけれど、食欲旺盛になって一安心です。


